ゴボウの薬膳スープ
正月のおせち料理にかかせないゴボウ(八幡巻き)は
年末にたくさん買って、家の庭に埋めておきます。
こうすると長く持つのですが、でももう3月半ば。
そろそろ硬くなってしまうので食べきろうと掘り出してきました。
これでゴボウの薬膳スープを作ることに。
泥を洗って落としたあと、包丁の背で皮をこそげます。
この時あまりキレイにやらないのがポイント。
ゴボウは皮と実の間に香成分が一番含まれているのです。
それをまな板の上ですりごぎで叩いて、割っていきます。
そのあとは手でちぎって大きめの一口サイズにして酢水にしばらくさらしておきます。
野性味あふれるゴボウの味を活かした料理なので
あまり手をかけない豪快にやったほうが美味しくできるように思います。
鍋に水を入れて、適当な大きさに手でちぎった昆布と
ゴボウを入れて煮ていきます。
沸いてきたら鶏肉を入れます。本当は骨付き肉のほうが
いいダシが出るのですが、今日はなかったのでササミで代用。
そのため鶏がらスープの素をちょっと入れました。
また、とろみを出すためにお米を大さじ一杯程度と
塩味と酸味を出すため梅干を4つ入れました。
途中でアクをすくいますが、これも余り丁寧にやりません。
アクもこの滋味あふれるスープにはいいエッセンスになるのです。
コトコトと弱火で煮込むとゴボウも驚くほど柔らかくなります。
塩で味を調え、オリーブ油をちょびっと垂らして完成です。
私はこれにたっぷりの引き立ての黒コショウをかけて食べるのが好き。
大地の栄養をたっぷり吸い取ったゴボウのこのスープを飲むと
大地のエネルギーを吸収できたかのように体の底から力がわいてきます。
このスープは浜松出身の人気料理研究家・高山なおみさんがNHKきょうの料理で紹介していたものがベースになっています。
でも作り方はうろ覚えでその後自分でアレンジしています。
高山さんは梅干は入れてなかったような…。
梅干入れるのは命のスープの巽さんのタマネギスープからいただいたアイデアだと思いますが、これまたうろ覚えです。
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